12月に入って柿の葉がほとんど落葉し、花御所柿の果実が日に日に朱色に変わっていくと冬も間近です。
果実だけの柿園を遠めでみると、宝石をちりばめたような、息を呑む景観。
お客様に「道路から見える柿はコレ?」ってよく聞かれます。そう、その柿です。
眺めてよし、食べてなおよし。西条と花御所は柿の中でも出色のできばえ。双璧といえる味です。
人間も自然の一部ですので、秋が深まり肌寒くなると、より甘いものが食べたくなるというか、暑い夏の
スイカから、桃、みずみずしさ満タンの梨、冷やしてなお甘い巨峰・ピオーネと食べてきて、西条柿のあとに
トドメの高糖度、これでもか!の甘さ。とろりとした食感が最高です。食後に炬燵で食べたい柿です。
ただしこの柿の最大の弱点はヘタすきになりやすいことです。ヘタと果実の間に空洞ができて黒変します。進物用として選果場から出たもの以外は多少のヘタすきがあると思います。たまにお叱りを受けることもありますが、この柿の特徴ですので、いかんともし難いものがあります。
天明年間(1781~1788年)野田五郎助が大和の国より柿の穂木を持ち帰り前庭に接ぎ木し、明治40年頃から栽培(原産)地の地名(八頭町花)をとり花御所と呼ばれるようになった。
地元では五郎助の功績を讃え、毎年5月「ごろすけまつり」が行われます。
極晩生の完熟甘柿であり、収穫期は11月下旬から12月上旬である。
果重は240g程度で糖度は17%程度であるが、やや軟熟させると多できわめて食味が良い。
はっとうの花御所(はなごしょ)
- 読み方
- はなごしょ
- 収穫時期
- 11月 下旬 ~ 12月下旬
- 果重
- 約240グラム
- 糖度
- 16 ~ 17 度