はっとうの柿
秋を代表するフルーツの柿。
柿には甘柿と渋柿があり、甘柿には富有柿・次郎柿など多くの栽培品種があります。渋柿は、干し柿などにして食すことが多いです。
むかしから「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われ、健康に良い果物の代表選手とされています。
はっとう地域では、縦長い渋柿・西条柿の生産が多く、脱渋して食べます。また干し柿にするととても甘く上品な味になります。
収穫時期 |
10月上旬 ~
11月上旬 |
特徴 |
10月上旬から11月中頃までが収穫期です。生果で食べられるのはこの期間に限られますが、干し柿は
翌年3月ごろまで販売します。
えもいわれぬ甘み、軟らかいのに歯切れが良い不思議な食感。特に種の周りのつるっとした部分は最高。
でも、こいつは渋柿です。ドライアイスで3~4日かけて渋抜きしなければ食べれません。
樹上で完熟すると真っ赤に変わり、ずるっとした食感。「熟柿」として販売することもあります。
はっとうでは長年にわたって「日本一の西条柿産地」を目指して栽培面積の拡大と販路拡大に務めてきました。
例年500トンを超える西条柿を広島市場を中心に出荷しています。
管内には、樹齢400年を超える木もあり、戦国時代に干し柿用・また柿しぶを防水などに使うために導入されたと思われます。
果実に4本の谷があるので剥きにくいですが、剥き方と味の確認は試食販売で・・・ |
収穫時期 |
11月下旬 ~
12月下旬 |
特徴 |
12月に入って柿の葉がほとんど落葉し、花御所柿の果実が日に日に朱色に変わっていくと冬も間近です。
果実だけの柿園を遠めでみると、宝石をちりばめたような、息を呑む景観。
お客様に「道路から見える柿はコレ?」ってよく聞かれます。そう、その柿です。
眺めてよし、食べてなおよし。西条と花御所は柿の中でも出色のできばえ。双璧といえる味です。
人間も自然の一部ですので、秋が深まり肌寒くなると、より甘いものが食べたくなるというか、暑い夏の
スイカから、桃、みずみずしさ満タンの梨、冷やしてなお甘い巨峰・ピオーネと食べてきて、西条柿のあとに
トドメの高糖度、これでもか!の甘さ。とろりとした食感が最高です。食後に炬燵で食べたい柿です。
ただしこの柿の最大の弱点はヘタすきになりやすいことです。ヘタと果実の間に空洞ができて黒変します。進物用として選果場から出たもの以外は多少のヘタすきがあると思います。たまにお叱りを受けることもありますが、この柿の特徴ですので、いかんともし難いものがあります。
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