鳥取産すいかはなぜ6月が一番甘いのか?
答えは簡単。鳥取は5月の日照量が多く(全国4位ともいわれます)晴天が続きます。冬場はともかく、5月〜10月ごろまでは「山陰」なんて言葉全くイメージ違いです。今年も5月は30℃を超える日もあって、まとまった雨は3回のみ(うち1回は台風6号の余波でした)、たっぷりの太陽光のもとですいかは、ぐんぐん糖分をため込みます。しかも、真夏に比べて夜温はまだ涼しいので、せっかく溜め込んだ糖分を(呼吸の為)夜間に消費するのも少しで済むということです。ということで、大切な人に送るすいかは6月に発送するようにしています。
全く話は変わりますが、二十世紀梨が鳥取に根づいたのも、5月の晴天・乾燥した気候と深い関係が…。
二十世紀梨の最も怖い病気が「黒斑病」ですが高温・多湿で大発生し、雨水により病菌が飛散拡散します。ですので好天のうちに摘果・小袋かけを行って防いできたんです。過去には天候不順で産地全滅の危機もあったとか。
で、またすいかに戻ると、鳥取県の園芸試験場は数年前にすいかの原産地アフリカに職員を派遣し、野生のすいかの種子を採取し品種改良に取り組んでいます。おいしいものにはちゃんとした理由があるんですね。